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【2019年7月】 寝ている間カラダに起きること、睡眠の重要性
登録日2019-07-09 14:37:28 閲覧数351
寝ている間カラダに起きること、睡眠の重要性


世界睡眠学会によると、世界で約1億を越える人々が睡眠障害を抱えており、その数はますます増えているという。現代人は1日の中で、勉強や仕事、スマートフォン使用、ゲームなどを理由に睡眠時間を削っている。人にとって睡眠はなぜ大切なのか、その理由を読み解いてみよう。






睡眠不足になるとたまり続ける、体内の疲労物質


その程度は異なるが、人は誰しも起きている間にカラダと脳を使い続ける。睡眠とは、起きている間に酷使したカラダと脳を十分に休ませ、その機能を回復させる時間だ。
カラダと脳を使うと、様々な疲労物質や老廃物などが体内にたまる。睡眠をとらず起き続けていたり、睡眠をとったとしても熟睡できずに睡眠の質が悪いと、疲労物質は体内にたまり続ける。眠りに落ちると体内では浄化作用が始まり、脳脊髄液が脳血管に流れて脳細胞間の疲労物質や老廃物を除去する。しかし、疲労物質や老廃物がちゃんと除去されないと、体内に疲労が蓄積され慢性疲労につながる。
もし、寝ても寝ても疲労がとれないなら、自分の睡眠の質について確かめてみる必要がある。







寝ている間、脳は浄化される


寝ている間に脳脊髄液が除去する老廃物のなかには、アルツハイマー病の原因と言われるアミロイドβというたんぱく質成分がある。このアミロイドβは、ニューロンをつなぐ脳の機能を妨げることで記憶力低下などの認知障害を起こし、脳内にたまり続けれるとアルツハイマー病が発生することが明らかになっている。
人が熟睡すれば、アミロイドβは排出される。ぐっすり深く眠れると翌朝カラダだけでなく頭まですっきりするのはそのためだ。
睡眠を充分に取ることができなければ脳の機能が低下し始め、意思決定や問題解決に大きく影響する前頭前皮質(PFC)が最初に疲れてしまう。その影響で、まともに睡眠をとることができない人は、仕事や日常生活を送る上で頭がぼやっとしていたり、度々ミスをしたりする。







活力に満ちた元気なカラダに!夜に分泌される成長ホルモン


睡眠は、ホルモンとも深く関わっている。成長期の子どもの寝る時間が遅くなったり、睡眠時間が足りていなければ背が伸びないという話は、今や誰もが知っている常識である。成長ホルモンの分泌時間と関係していて、成長ホルモンが分泌される夜10時以後は睡眠をとる必要があるという。
また、成長ホルモンは老化を防止する働きもする。成長ホルモンの最も重要な特徴は、体細胞の再生に係ることだ。細胞を生成し続けることでカラダを成長させ、元気な状態を維持する。
細胞を再生してカラダの機能を維持し、脳の機能を再生することで記憶力低下を防ぐ。筋肉と関節の再生と回復に関わり、皮膚を再生させることで肌のハリや弾力性を保つ働きもする。
このような働きをする成長ホルモンは、加齢に伴いその分泌量がぐんと減る。そのため、質の良い睡眠をとることで成長ホルモンの分泌を促進することが大事だ。







しっかり熟睡して質の良い睡眠をとるための「ぐっすり心得」


1. 1日6時間以上、睡眠時間を確保する。
2. 午後10時~午前2時、遅くても午後11時~午前2時の間には出来る限り睡眠をとる。
3. 寝る前にテレビやスマホの画面を見ない。
4. 夜間に必要な睡眠がとれない代わりに、昼間に睡眠をとってはいけない。
5. 寝る前に本を読むのも効果的。ただし、神経を興奮させるような内容は避ける。
6. 光を発する電子製品を遠ざける。窓に遮光カーテンをかけるのも効果的。
7. 安眠効果が期待されるお茶を飲む。暖かい牛乳やラベンダーティー、ナツメ茶、五味子茶、カモミールティーなどがおすすめ。