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【12月号】爪の上の芸術、ネイルアート, 爪の健康への影響は?
登録日2018-11-27 15:16:25 閲覧数82
爪の上の芸術、ネイルアート
爪の健康への影響は?


キラリ。爪の先に付けたキュービックストーンが光ると、たちまち周りの視線が指先に集まるかのよう。色とりどりのマニキュアを爪に塗るところから、さらに一歩進んで人気キャラクターを爪にあしらうなど、ネイルアートが一般化してきた。今やおしゃれな人にとって欠かせないネイルアートだが、爪には何の害もないのだろうか。




ネイルアートをしていると、知らないうちに爪がダメージを受けている。爪は手の中でも雑菌が一番多い部分。肺炎球菌や尿路感染菌、酵母菌、黄色ブドウ状球菌などが棲みついている。いくら手をきれいに洗っても、爪と皮膚の間に入り込んだ菌まではなかなか取れない。その上、手を洗った後は湿気が残りやすいため、ますます菌が繁殖。ネイルアートのために爪を伸ばすと、雑菌も増やしてしまう結果となる。
爪も皮膚の一部なので、頻繁にネイルアートをするとこの「皮膚」に過度の刺激を与えることになる。はがれにくいという理由で好まれるジェルネイルは、塗った後にUVライトを当てて固める。このとき、UVライトの紫外線をずっと当てるのが問題となる。紫外線が原因の皮膚がん「黒色腫」のリスクを高めるからである。ネイルアートを落とすときに使われるアセトンは、化学物質の塊。アセトンを塗ってゴシゴシこすり、強い刺激を与えると「爪甲剥離症」になるおそれがある。爪甲剥離症は爪に水分が吸収されず爪が先端から浮き上がってしまう現象のことで、爪が発するSOS信号のようなもの。





ネイルアートでおしゃれをしながら爪の健康を守る方法が全くないわけではない。まずは安心できる成分のネイルアート商品を選ぶことが大事。100%オーガニックのマニキュアやアセトンはないが、なるべく天然成分を使った専用商品を選ぶようにしよう。ベースコートはネイルカラーの前に必ず塗らなければならない。ベースコートは相対的にホルムアルデヒドといった化学成分が少なく、色素がないため、保護膜のような役割を果たす。マニキュアに含まれる化学成分が爪に浸透するのを防いでくれる。




ネイルアートは月2回程度にしておこう。一度ネイルアートをしたら1週間以内に落とし、爪を休ませてあげることも大事。マニキュアを落とした後は自爪強化剤やトリートメントを塗り、やさしくマッサージするといい。普段からハンドクリームを塗るときに爪の先まで塗る習慣をつければ、爪の油水分バランスを整えるのに役立つ。ジェルネイルや人工爪を除去するときは、さらに注意が必要。無理にはがすと爪の表面の一部もはがれ、爪が傷んでしまう。ネイルサロンに行くか、リムーバーをのせてジェルがある程度溶けるまで待ってから除去しよう。
ネイルアートをするときはたいてい甘皮をカットして整えるが、これは爪の健康にとってよくない。爪を保護し、爪が健康に伸びるように支えている部分を無理やり切り取ってしまうことになる。とても見苦しいというのであれば、甘皮にオイルを塗り、爪の外側方向に押しやって整えればいい。