西帰浦癒しの森
서귀포 치유의 숲
森は、人をさわやかな気分にさせてくれる。済州固有の植物がそのまま保存されている西帰浦癒しの森では、多忙な現代人の心身を癒すヒーリングプログラムを提供している。
作家のヘンリー・デイヴィッド・ソローは「自然の各段階は目立とうとしたり何かを強要したりしない。自然は静かながらも心の通う友のようだ」と述べた。自然の中で静かに自分の内面を見つめて癒される場所、それが西帰浦癒しの森。
体と心を癒す森の力
済州は島全体が美しく清らかな自然を満喫させてくれるが、西帰浦にある癒しの森は特に群を抜いている。標高320~760mにあり、暖帯林と温帯林の様々な植生が1ヶ所で見られるだけでなく、様々なプログラムも用意されている。
癒しの森の代表的なプログラム「森林セラピープログラム」は、森にある様々な環境を利用して低下した体の免疫力を高め、自然と調和しながら心身の健康を取り戻すことを目的としている。資格を持つ森林セラピストの指導の下で行われ、森林セラピーの効果を最大限引き出せるように1回につき10名までの定員制となっている。
プログラムは大きく3種類に分けられる。子ども連れで行くなら、親は石の階段や渓谷がありマイナスイオンをたっぷり吸い込める森の道で森林教室や足湯を楽しみ、子どもたちは遊びながら森に親しむ「家族向け森林セラピー」がおすすめ。「会社員向け森林セラピー」は森の様々な景色を鑑賞し、爽やかな常緑の森の道を歩きながら心身をリフレッシュする。「一般人(大人)向け森林セラピー」は、体をリラックスさせる木の体操、呼吸、瞑想、茶談会の時間を通してゆとりと心の安らぎが得られる。いずれのプログラムも、多くのストレスを受け、慌ただしい日常に追われて自分を振り返る余裕のない現代人に、森の中で豊富なフィトンチッドや日差し、風、美しい景色が楽しめる癒しの時間を提供する。
美しい森での思索
西帰浦癒しの森は、第17回美しい森全国大会で「美しい生命賞(大賞)」を受賞するほど美しさが際立っている。ほかでは見られない済州固有の生態系がそのまま保たれていることも、ここを特別なものにしている。癒しの森では体力がなくても気軽に森の風景を眺め、新鮮な空気を吸い、のんびりトレッキングできる。四季を通じてヒノキ、アカガシ、スギなどがびっしり生い茂り、秋は紅葉が見事で、冬は雪道を歩く趣が楽しめる。静かに歩きながら瞑想する時間は森からの贈り物。
森の道ヒーリングプログラムは完全予約制。ガイド付きで森を体験できる5つのコースが用意されている。いずれのコースも、様々な森の風景を鑑賞しながら体と心に森のエネルギーを取り込めるように構成。座って休める場所があちこちにあるため、マイペースで休み休み歩ける。森の真ん中にある快適な憩いの場で横になれば、疲れた心が浄化されていく気がする。
森歩きの〆は健康的なチャロン癒し弁当で!
森を存分に楽しんだら、チャロン癒し弁当でお腹を満たそう。チャロンは食べ物を入れる済州式竹籠のことで、その中に済州産の食材で作った済州料理が入っている。漢拏山のシイタケ、千切り蒸し大根の蕎麦粉薄皮巻き、ブロッコリー、串焼き、ヒジキおにぎり、オタカラコウ包みご飯、カボチャの葉おにぎりなど、真心のこもった料理がぎっしり。
INFORMATION
上記は、2019年3月現在です。