オーソルロク・ティー・ミュージアム&イニスフリー済州ハウス
오설록 티뮤지엄 & 이니스프리 제주하우스
韓国を代表するお茶のブランド「Osulloc」が運営するティーストーン(ティーミュージアム)は、2014年に世界の美術館10選にも選ばれた。ティーストーンでは、予約制でティークラスも行っている。お茶を美味しくいれる方法はもちろん、韓国式の茶道なども体験できるコースである。大きく、やや重いドアを開けて入るティーストーンは、墨色の落ち着いた優しいインテリアが印象的だ。
ギャラリーにはメディア・アーティストであるイ・イナムの作品が展示されている。お茶好きで有名だった書道家の秋史・金正喜をモチーフとしたそうだ。建物の黒い内壁と外壁は、書道家、秋史・金正喜の墨や硯をイメージしたもので、この建物の名前も、お茶(Tea)と硯(Inkstone)を合わせたものだ。
お茶をいれ、吟味する時間全てが癒し
ティークラスが行われる場所は、3つの面がガラス張りとなっている。1面には通路を挟んで広々とお茶畑が広がり、もう1面には済州の「コッジャワル(木々が茂る森のような場所を指す済州の方言)」が見え、緑の自然に包み込まれたような気分を味わえる。ティークラスは、ティーソムリエに、茶器について教えてもらうことから始まる。直接手に取って茶器の感触を味わう。お茶は、穀雨前に摘まれた「雨前茶」を頂く。春先の新芽であるほど渋みがなく甘く、高級茶として扱われるが、この雨前茶もその一つである
湧いたお湯を適度な温度に冷ました後、急須にお湯を注ぐ。注がれるお湯の音が清涼な音を静かに響かせる。そして、お茶が美味しくなるまでしばらく待つ。客のお茶をいれる際は、最初と最後の濃い目のお茶を分けて注ぐと良い。そうやって深い風味のお茶ができる。ティーマスターは、お茶にまつわる興味深い話を続けていく。クラスの最後は、ティーストーンの地下にあるお茶の熟成倉庫で行われる。そして、そこで後発酵茶を味わってクラスは終了となる。
ティーストーンを出て小道を進むと、済州で採れた自然原料で化粧品を作っているイニスフリー済州ハウスへ続く。自然に合った、環境に優しい素材で建築されたイニスフリー済州ハウスでは、済州で採れた原料を使った天然石鹸作りが体験できる。蜜柑、緑茶、火山ソンイ(火山岩)の中から一つを選ぶ。石鹸のベースとなるものは結構硬いが、柔らかくなるまで根気良く揉む。そして、選んでおいた原料パウダーを入れよく混ぜ込み、好きな形に整えれば 完成だ。小腹が空いたらイニスフリー・グリーンカフェで、ブランチや飲み物が楽しめる。清浄な地と呼ばれる済州の大地と海が育んだ新鮮な食材で、済州のヘルシーなローカルフードが味わえる。
INFORMATION
上記は、2017年12月31日現在です。